奥の細道
2014.7.16
「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。…」
中学生の頃、国語の時間にいくつか古文を暗唱させられました。
授業時間に、順番に一人ずつ皆の前で発表するのです。
徒然草や枕草子、平家物語などの序文ですが、恥をかきたくないために、何度も何度も口に出して覚えた記憶があります。
そのせいか、今でもところどころ口ずさむことができます。
奥の細道もその一つですが、その中で、
「~道祖神のまねきにあひて、取るもの手につかず、ももひきの破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかかりて、~」
という文章があります。
この三里とは、多くの方が知ってのとおり「足三里」というツボです。 ここにお灸をすえると「あと三里歩ける」というようにことで、健脚のツボとして使っていたようです。
松尾芭蕉は、ここにお灸をして旅をしていたのですね。 今からおよそ300年以上前の時代のことです。
この足三里のツボは、健脚の他、むくみ、胃腸などの不調のときにも使われます。