妊娠するってスタート?ゴール?それとも・・・
11月も半ばに入り、めっきり冷え込んできて冬の到来を感じさせます。
来院してくださる方の脈状もそれに合わせるように変化してきているように感じます。
最近、嬉しいことにご懐妊の報告が続いています。先日は「無事に出産しました!」と写真付きでメッセージを頂きました。
その内容に、私もホロリとするくらいに嬉しさと励ましを受けました! 「あぁー、鍼灸師をしていてよかった!」と心から思える瞬間でした。
今までも、妊活中から通ってくださっていた方から、お子さんの写真付きの年賀状を頂いたり、お子さんを連れて来てくださったりすることがありました。そんな時は心がほっこりと暖かくなります。皆さんは「先生のおかげです」と言ってくれるけど、本当は私の方が支えられているんじゃないかと思います(*^_^*)
妊娠に限らすですが、目標を立てるとそれをクリアすることに意識が行ってその後のことを疎かに考えがちです。私はそうです。でも、本当に大切なのは目標を達成した後です。
例えば、ダイエットがそのいい例です(私の経験…)。目標体重をクリアしても難しいのはそれを継続すること。痩せる前の生活習慣に戻ってしまいがちです。その増えてしまった体重のほとんどは生活習慣が関与しているのに怠惰な楽な方に流されて行ってしまうのです…。その度に最初からのやり直し…。
以前、産婦人科医の講演を聞いたことがあります。その中で印象に残っている話が、「不妊治療に通っている方で妊娠しやすい方とそうでない方ではある違いがある。妊娠しやすい方は不妊治療中から妊娠した後の事を考えている。そうでない方は妊娠すること自体を目標にしている。」
この話を聞いて「へぇー、面白い」と思いました。言葉ではよく説明できないけれど、なんとなくわかるような気がしました。
何年か前のあるテレビ番組でも、ある医師が「祈られている患者さんとそうでない患者さんでは、祈られている患者さんの方が延命率や回復率が高い。なぜかはわからないがそういう数字はある」と言っていました。 また、ある牧師の言葉で「祈る時にこうあって欲しいいと祈るのではなく、すでに祈りは聞きとげられたと確信をもって祈る時、その祈りはかなえられる」と。
神様の導きはもちろんあると思いますが、もう一つ、「気」の流れがそのような方向に向いているのではないかとも思ってます。
妊娠するという事は、それを望む人にとっては是が非でも叶えたい目標でもあり希望なのかもしれません。でも、妊娠はするしないに関わらず、人生のある一部だと思います。子どものいる人から言われてもそんなの何の励みにもならないと言われてしまえばそれまでなのですが…。
何が言いたいのかといえば、やはり大切なのは妊娠した後の事。
また、残念ながら妊娠できなかったときはその後の事。(施術中は必ず妊娠できるという思いで施術させて頂いてます!)
どちらもその後は生活や心境に変化があることは間違いありません。それに対応していく心と身体の順応力も必要です。
そして何よりも周りのサポートも必要です。
何度も言いますが、これは妊娠に限ったことではないのです。
「アニス」の名に込めた思いの通り、私も皆様に支えられながら、皆様のサポートができればと改めて思う今日この頃です。
Hiromi.F(文責)