金木犀
2015.9.16
庭先に咲く金木犀の香りが漂ってくる季節になりました。
この金木犀の香りを嗅ぐと「秋」の訪れを感じます。
秋晴れの空気の澄んだ日に、金木犀の香りを求めて散歩もまたいいですね。
心が晴れやかになります。
香りは大脳辺縁系にダイレクトに情報を送ります。
この大脳辺縁系は「情動脳」とよばれ本能や記憶、自律神経をつかさどります。
ある匂いを嗅ぐと懐かしさを感じたり、故郷や人を思い出したり、 あるいは、嫌な記憶と結びついていることもありますね。
これは大脳辺縁系の働きです。
キンモクセイは中国原産の常緑小高木樹で、生薬名「桂花」と言います。
キンモクセイの香りの成分にはリナロールが含まれていて鎮静作用があります。ラベンダーにも含まれていますね。
確かに、金木犀の香りは気分を落ち着かせてくれます。
また、お茶やお酒にして飲むと低血圧の改善や、整腸作用、健胃作用もあるようです。
キンモクセイは香りを楽しむだけでなく、体にもいい花です。
庭に金木犀の木のある方は、花をお酒に漬け込んで きんもくせい酒にしてみるのもいいでしょう。
桂花茶や桂花陳酒などで くつろぎながら一日を終え、新しい一日を迎えてみてください。