くるみの日
9月30日の今日は、
「くるみの日」 だそうです。
この頃から、くるみが出回りだし、日本でのくるみの生産量が一番多いのは 長野県東御市だそうです。
くるみは生薬名を 「胡桃仁」(コトウニン)といい、
薬膳では、五味は 「甘」
五性は 「熱」
帰経は 「腎」「肺」「大腸」 に 属します。
腎の働きが低下することによって起きる疲労感、冷え、腰痛、足腰のだるさ、耳鳴り、不妊、EDなど、 肺の働きが低下することによって起きる咳嗽、皮膚の乾燥などの改善に良い食材とされています。
また、くるみにはリノレン酸なども豊富に含まれるので、血液をサラサラにしてくれます。他にも、いろいろと効能があるようです。ただし、何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」。摂取しすぎには注意しましょう。
子どもの頃、秋になると 祖母とくるみを拾い(取り)に行った記憶があります。家の近くのちょっとした林の中だったと思いますが。なにせ、遠い記憶の片隅に追いやられて どのようにして取ったか、何に入れて持ち帰ったかももうおぼろげですが。
拾ったくるみは、殻を割ってすりつぶし、くるみ豆腐にしたり、和え物にしたり、いろいろな形で食卓に並びました。その中で一番好きだったのは、くるみ豆腐です。餡のかかったほんのり甘かったのを記憶しています。
もちろん、口に入るまで色々と手伝わされたということは、はっきりと記憶に残っています(笑)
私の子どもの頃は、田舎だったせいもあるのでしょう、食材は大体、畑や野山にありました。季節季節に合ったいわゆる旬の食材が食卓に並びました。
スーパーなどは、子どもの足で簡単に行けるような距離にはなく、もちろん、コンビニなどありません。おやつでさえも手作りでした。
今は本当に便利になって、私もその恩恵を存分に受けています。おかげで旬の食べ物もわからなくなってきているような気がします。
旬の食べ物は、栄養価も高く、何よりその季節に人の体にとって必要な栄養が含まれています。
このくるみもそうです。気候も秋になると気温が低くなり湿度も低くなっていきます。そうすると、皮膚が乾燥してきて皮膚症状が出る方も、また咳も出やすくなってきます。夏の疲れも出やすく体が疲れやすくなってきたりする人もいます。
人間の生活は多様化してきていますが、本来は、いたってシンプルだったはずです。
これからの季節、美味しい旬の食材がたくさん出回ります。食卓を旬の食材で彩ってみるのもいいですね。